外国語で詩を読んでみる。

外国語の魅力を詩を通して味わってゆきます。

無韻詩と自由詩

 

西洋の韻律

西欧の韻律は、多くは古代ギリシャ・ラテンの韻律を手本として作られている。弱強の2種の音節からなる基本配列パターン(2~4音節)を詩脚(または韻脚、英語:foot)といい、詩脚が基本単位となって詩行を作る。

「弱強」の2音節からなる詩脚を弱強格(iamb)と呼び、これを中心とする詩脚が5回反復された韻文形式を弱強五歩格(iambic pentameter)という。

無韻詩

無韻詩とは、弱強五歩格の韻律にもとづき作詞されているが、行末に脚韻語がない詩形である。

無韻詩の一番のパターンは、弱強、弱強、弱強、弱強、弱強が5つ繰り返されるのである。

無韻詩には、脚韻語が無いという特徴の他に、詩行の韻律にパターンからの逸脱が見られる。さらに句またがりが頻繁に観察される。

自由詩(free verse)

自由詩は20世紀以降に、主にアメリカの多くの詩人達が用いた伝統的な詩形とは異なる形式の詩である。

ただ、自由詩と言ってもまったく自由ではなくて、詩人ごとに制約が見いだされるのである。